SNSのせいで自分に自信がなくなる?SNSの上手な使い方

今は、インターネットでかんたんに友人や知り合いとコミュニケーションが取れるようになりましたね。昔は、手紙などで何日もかけてやりとりしなければならなかったことでも、今ではたった1秒で送信・受信。連絡が取りやすくなって、大変便利なことだと思います。

でも、そんなインターネットでのコミュニケーション(SNS)で、ストレスが増えることがあるようです。「SNS疲れ」という言葉もあるくらいです。先にSNSが流行した欧米では、多くの若者たちがSNS疲れを起こして、もうSNSが流行らなくなってしまった、なんていうこともあるみたいですね。

確かに、SNSは、上手に使わないと、ストレスをためてしまうものかもしれません。SNSで自分に自信がなくなってしまう、ということもあるようです。便利なはずのSNSで、どうして自分に自信がなくなってしまうのでしょうか。

そもそも、人間が疲れるのは、人間関係の中にいるときです。人とコミュニケーションを取るということは、楽しいことでも辛いことでも、どちらにせよエネルギーを消費するものです。人は、一人でいる時間が取れないと、イライラしやすくなってしまうそうです。一方、一人だと寂しくてつまらないけれど、他人と触れ合うと元気になる、ということも経験がありますよね。他者とコミュニケーションを取るだけで、その内容はなんであれ、私たちの心はとても神経を使うのですね。

SNSも、インターネット上のコミュニケーションとはいえ、立派なコミュニケーションです。ですから、SNSをやっている時は、一人でインターネットをしているようで、その実、他者とコミュニケーションを取るエネルギーを消費しているのです。ですから、くたびれるのは当然のことです。

さらに、SNSだと、リアルな世界で会ったり話したりするよりも、他人がうらまやしく見えることが多いようです。写真と言葉で語られる他者の「近況」は、「投稿」する人も、他人の眼を気にして工夫していますので、良く見られようと思ってちょっと飾っているのです。テレビではきれいな芸能人も実際にプライベートを見たらふつうの人だった、みたいなことと同じですね。

ですから、心が疲れている時は、他人がつい羨ましく見えてしまうのですね。「自分はちっともいいことなんかなかったのに、この人は今日こんないいことがあったんだ」と思い込んでしまうのです。

でも、実際はそんなことはありません。つらい部分を見せないようにしているだけで、どの人も、だいたい同じような人生を送っているものです。カッコ悪い部分を、他者に見せないようにしているだけです。

そのことを思い出しながら、気軽にSNSを覗いてみましょう。そうすると、人と自分を比べることはなくなりますので、SNSは楽しいコミュニケーションの場になるでしょう。それでもイヤになってしまった時は、SNSをいったん止めてみるというのも手ですね。