今まで生きてきて一度も失敗したことがないという人はおそらくいないでしょう。初めてした仕事で失敗することもありますし、長年してきた仕事でも慣れから思わず失敗をしてしまうというケースもあります。行動を起こせば起こしたただけ、その背景に失敗はつきものなのです。しかし、良くないことに「一度失敗するとまた失敗するのではないか」、と失敗することを無闇に怖がって何もできなくなることがあります。また、何をやってもうまくいかないと思えるときは、失敗から逃げたり、やろうとしていたことを諦めたりして、すべてのことに距離を置いてしまうこともあります。
失敗した時には、失敗した事実ばかりに目を向けるのではなくて、その原因をしっかり考えてみましょう。何かを行う過程で、あなたはあなたなりに考えて努力したはずです。しかし、失敗したということは、その行動の過程であなたの判断ミスや見過ごした部分などが必ずどこかにあったのです。何が原因だったのでしょうか？それを冷静に考えてみましょう。また、その失敗を回避するためにはどうすれば良かったのかも、同時に考えてみてください。そうすれば、次に同じようなことをした場合に失敗が避けられますし、失敗を怖れずに次のステップに進めます。
失敗を怖がる人は、周りの人の目を必要以上に気にする傾向があります。失敗を周りの人に責められるかもしれませんが、大抵は失敗した本人が失敗の原因や次にどうすれば良いかを一番分かっています。周りの目に惑わされず自信を持つことが大事です。一番良くないのは自分だけが悪いと自分を責めて終わってしまうことです。先に書いたように失敗後の次のステップを考えることが何よりも大切です。過去は取り戻せません。もしどうしても自分だけでどうすれば良いか分からない場合は、率直に上司や同僚、周りの人に相談してみましょう。失敗の内容を共有し、アドバイスを受けることで気持ちが楽になります。あなたの上司や同僚、周りの人も同じように失敗を重ねながら生きているのです。自分だけが、という考え方はやめましょう。
「失敗は成功のもと」というように、この世の中は数々の失敗の中から発展してきました。失敗を成功にどうつなげていくかは、あなたの考え方次第です。失敗の中には常に成功が潜んでいるというポジティブな考え方を持ってみましょう。失敗が何度も重なるかもしれませんが、失敗のたびに、ほんの少しかもしれませんが、着実に前進しているのだと考えてみてください。ただし、何度も失敗を繰り返し進展が見られない時には、思い切ってその場から離れて、また新しいことを始めることを考えるのも一つの手です。
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