「仕事で失敗して上司に怒られてばかり」「同僚にできることが自分にはできない」「何をやっても駄目な自分にいらいらする」などと、負のスパイラルに巻き込まれていませんか？そうなると、自分になかなか自信が持てず、うつうつと毎日を送ってしまう人もいるでしょう。そんな人が自己回復し、自信を取り戻すにはどうすればよいのでしょうか？それを考えるために、まずは自信のない人がどんな心理状態にあるかを考えてみましょう。
自信のない人は、とにかく自分を否定的にとらえています。マイナス面ばかりを注視して、自分のプラス面を忘れています。そのマイナス思考は、「何をやっても失敗する」「できないからやめておこう」という結果につながります。また、自分に自信のない人は、他人の評価を自分自身の評価より優先して考えます。「あなたは○○ができない」と言われるとその意見があなたの評価の全てのような気持ちになってしまいます。そして、「他の人はできても自分はやっぱりだめだ」などと、他人と自分を比べて考えて、少しでも劣る点があれば落ち込んでしまうのです。
では逆に自分に自信が持てるのはどんなときでしょうか？何かやって成功したとき、他人が褒めてくれたとき、他の人よりも上手く何かができたとき、失敗しても次につなげていこうと考えられるとき。こんなときは、晴々として自分の可能性が広がっていくような気持ちになります。また次の仕事などを頑張ろうと将来に希望が持てます。こんなときの心理状態を考えてみると、自信が持てないときとは逆で、自分を肯定的にとらえています。そして、次につなげていこうとする発展的な気持ちになっています。
自信を持てない状況に陥っているときには、なかなか難しいかもしれませんが、自分のマイナス面だけを見つめずに、自分のプラス面を探したり、マイナスをプラスに変えていくことを考えてみましょう。例えば、何か失敗したとしても、大抵は失敗しようとして行った結果ではなはずです。失敗には何か原因があります。結果だけでなく、その原因を分析し、次に自分が行う時にはどうすれば成功するかを考えてみましょう。失敗を失敗だけで終わらせて停滞するのではなく、次のステップにつなげることによて、自信が生まれてきます。
また、他人の評価ばかりを考えたり、他人と比較したりせずに、自分は自分自身をどう評価しているか、他人ではなく自分は一体どこまでできるのかなど、自分優先の考え方を持ちましょう。失敗や問題が起こった場合、他人はあなたのマイナスの結果だけを突っ込んできます。しかし、あなたはあなたなりに考えたり行動したりして努力した結果、失敗したのではないでしょうか。それを全面否定すべきではありません。「こんなところは頑張ったけど、ここはだめだった」とプラス面を自分で評価して下さい。
人には必ず長所と短所があります。他の人ができないことを自分は出来るかもしれないし、またその逆もあります。自分の長所を生かせる仕事を見つけたり、それを生かした仕事の仕方を考えてみましょう。どんな些細なことでもかまいません。うまくいったという結果が少しずつ溜まっていけば、それが自信につながっていきます。
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