あなたの「ツライ」の原因は?ノートに整理して自分を知ろう

辛さや悲しさを改善して、イライラを消してスッキリするには、まずは、その原因を知ることが大切です。原因がわかれば、それを重点的に考えることで、改善できる可能性があります。でも、原因がわからなければ、解決しようがありませんよね。

もっともよくないのは、原因を考えようとせず、「どうしようもなくつらい・・・。」と、ずっとくよくよしてしまったり、自分自身を責めたりして、自己否定を繰り返してしまうことです。そうならない前に、あなたの悩みの原因を知ることができるとよいですよね。

そのために有効なのは、ノート整理術です。たとえば、日記です。毎日日記をつける習慣のある人もいるでしょう。日記というのは、記録の他に、今日あったことを言葉にして整理することで、自分の心の状態を整理するという役割も果たします。一日を管理して過ごす、という人の方が少ないものです。行き当たりばったり、いちいち1時間前の自分を思い出したりしない、というのが人間です。

ところが、日記をつけることで、今日あったことを振り返ることができます。振り返ることができれば、今日の自分が整理できるので、スッキリと一日を終えることができるのです。部屋も自分も同じ。整理すると気持ちいいのですね。

でも、毎日日記をつけるのは大変なもの。つけられても、2・3行がせいぜいという方も多いことでしょう。けれど、あまりにもツライ日は、それだけでは整理しきれません。部屋があまりにも散らかっている時に、1分や2分で片付けられるわけもないのと同じです。

そこで、ツライ時は特別に、ノートに自分のことを書いて整理します。とにかくつらいことを、出来る限り文章にして書くと、整理の効果は高いようです。しかし、エネルギーの足りない時は、文章を書くのもつらいもの。そういう時は、箇条書きも効果的です。「あれが辛かった」「あれがイヤだった」などを、殴り書きするのです。

書いているうちに、不思議と、心が整理されていくのを感じると思います。もし整理されない場合も、焦る必要はありません。時間をおいてそのノートを見ると、「昨日の私はこんなことを考えていたのか」と、振り返る材料になり、そのことで、今の気持ちを整理することができるようになるはずです。

今は、パソコンも携帯電話でもなんでも文章が書けるようになっていますが、悩みを整理する時は、手書きの方がいいようです。パソコンや携帯電話だと、人と連絡を取る手段ですから、脳があまりリラックスできません。あくまで独り言の悩み整理が有効なのです。