その辛さはあなたのせいじゃない。自分を責める前に知りたいこと

元気がなく、辛さで身体が重たくなってしまう時、もっともやってはいけないのは、自分を責めることです。自己否定に入ってしまうと、逃げ場がありません。自分が悪の権化のように感じてしまうと、自分自身を否定して、消してしまうより仕方無くなります。最悪の場合、自傷や自死を選んでしまうこともあるのを、あなたもご存知でしょう。

最悪の状態になる前に、見る方向を変えれば、スッキリと明るく前向きな気持ちになることができるはずです。自分を責める前に、大きく深呼吸して、現実をもう一度見てみましょう。

あなたが辛い気持ちになっている原因は、あなたの性格や行動のせいではありません。環境のせいということが大きいのです。

たとえば、晴れの時よりも雨の時の方が気持ちが落ち込む人は多いですね。たとえばリウマチなどの持病がある人は、雨の日になると調子が悪くなるといいます。肩こりや頭痛を慢性的に持っている人は、雨の日になると身体が重たくなって頭痛がひどくなるという経験がある場合も多いでしょう。気圧が関係しているそうです。

このように、天候は人の身体に多大な影響を与えます。もちろん、心もそうです。雨の日には身体が怠くなるだけではなく心も暗くなってしまう。これは、あなたの性格のせいではありません。人なら誰もがそうです。疲れが溜まっている時などは、より一層落ち込んでしまいます。

また、ホルモンバランスの影響も、大変関係します。特に、女性なら、月経前にはイライラが募ったり、わけもなく悲しくなったりするという人も多いですね。月経前にホルモンバランスが崩れることがその原因です。それは、女性のみならず、男性でも同じです。人の身体にはリズムがあります。そのリズムの中で、心が落ち込んでしまったり、反対にものすごく元気になったりするのが自然なことなのです。

ですから、あなたが悪くて、今、辛いのではありません。人間の自然な体内リズムによるものなのです。晴れたら元気になるかも。ぐっすり寝たら疲れが取れてラクになるかも。そういうふうに、環境に合わせて、自然に生きるのです。人間も生命。自然の一部なのですから。