意外!「好きなことをしてストレス解消」はウソだった!

ストレス解消するには、休んで、好きなことをおもいっきりやること。あなたも、そんなストレス解消法を聞いたことはありませんか。確かに、それでストレス解消することもできます。でも、もしかしたら、あなたに合っているのは、まったく別のストレス解消法かも?

まず、ストレス解消する必要のある人は、ストレスを溜めやすい人です。ストレスを溜めやすい人は、往々にして責任感の強い人です。さらに、自己実現欲求の強い人でもあります。自己実現欲求とは、理想の自分を描くことができて、その理想の自分になろうと強く願うことです。いつでも理想に向かって頑張ろう、がんばらなきゃ、と思っているので、リラックスするヒマがなく、ストレスを溜めやすくなってしまうのです。

「仕事命」という人がいます。定年まで、仕事、仕事の日々で、趣味も好きなこともなかった。そんな人がとつぜん定年になって、毎日ヒマな時間を得ました。やっと休める、これから好きなことができる・・・というふうになればいいですが、多くの場合、そんなことはないようです。

「好きなことをする」と言っても、どんなことが好きなのかよくわからない。仕事の後のお酒が唯一の楽しみだったら、酒でも飲むか、と言っても、働かないからお腹もすかず酒もたいしてうまくない。趣味を見つけようにも、どうしたらいいかわからない。年を重ねても身体は元気だったのに、仕事を辞めたとたん急に元気がなくなってしまう、自分に自信がなくなってしまうというのは、このような原因が考えられるのです。

定年退職した人だけではなく、日頃から、働くことや自分が成長する実感を持つことに快感を得る人は、ストレスがたまって疲れてしまった時には、ダラダラと休むことでさらにストレスを感じてしまうということもあるのです。「こんなにダラダラ過ごして自分は何も成長していない」と、自分を責めてしまうことすらあるのです。

ですから、休んでいるはずなのにストレスが軽減しないと感じた人は、自分を追い込んでみるというのもいいかもしれません。たとえば、ジョギングなどをして身体を動かしてみる。難しい本を読んでみる。一見ストレスが溜まりそうなことも、こういう性格の人には、ストレス解消となることがあるのです。