どうしても後ろ向きに考えてしまう時はそのまま落ち込むべき!

「こんなにちょっとしたことで落ち込んでしまうなんて・・・どうにか乗り越えなければ!」そう思うがんばりやのあなた。もしかして、それは、危険な考え方かもしれませんよ。

「こんなにかんたんなことで落ち込んでしまう」といって、自分を恥ずかしく思うことがあるかもしれません。でも、多くの場合、人は、他人から見れば本当にかんたんなことで深く落ち込んでしまうものです。まずは、そんなかんたんなことで落ち込む自分を認めましょう。

もし、落ち込む自分を認めたことで、スッキリ前向きになれそうならしめたもの。実際、自分を少しでも認めるということで心が軽くなる場合もあります。でも、あまりに落ち込んでしまう時は、落ち込みを引きずってしまうものです。そんな時は、「がんばらなきゃ!」と、弾みをつけたら、かえって逆効果になってしまうこともあるのです。

心が悲鳴を上げているときは、無理にがんばろうと思っても、さらに疲れて気持ちが落ち込んでしまうのです。がんばりたいのにがんばれない。そんな自分を知ることで、理想通りにならないダメな自分を感じてしまいます。さらに自己否定にはしることに。

がんばれない時はがんばれないものです。骨折した時に急に走ることができないのと同じです。気持ちもゆっくり休めなければなりません。つまらないけれど、そのまま落ち込み続けましょう。

落ち込むところまで落ち込んだら、もう落ち込むところがないので、自然と、上がるしかなくなるから不思議です。ですから、もうこれ以上落ち込めない!というところまで来たら、変なようですが、安心してよいのです。きっとあなたはもう明るい気持ちを手に入れることができるのですから。

ところで、人間の身体は、ケガをした瞬間から、治る方向に向かうようにできているのだそうです。そういえば、風邪をひいたら一生ひきっぱなしということはありませんよね。期間は人それぞれですが、必ず治ります。大変なケガをしてしまっても、自然治癒できるのが人間なのです。

身体も心もつながっていますから、きっと、心も同じです。つらい時は、そのことを思い出すと、落ち着くかもしれませんね。