今の悲しさや辛さは将来のあなたを輝かせる「薬」なのです

「どうしてこんなに辛いんだろう」「悲しいことばかり。くよくよしてばかり。こんなことで良いんだろうか」あなたもそう思っているかもしれませんね。辛い時は、どうしても後ろ向きに考えてしまうものです。

でも、今のあなたの悲しさや辛さは、将来のあなたを輝かせるためのものだとしたら、ちょっと嬉しくなりませんか。

昔から、「良薬口に苦し」と言われます。良い薬ほど苦くて飲みづらい。でも、苦いのをガマンして飲めば、身体はすぐに健康になる。という教えですよね。あなたのストレスや辛さも、それと同じことです。辛さが大きければ大きいほど、あなたは将来素敵な人になれるのです。

人生は、単純にはいきません。生まれた時からすべてがうまくいって、幸せに死んでいくという人生をおくった人はいません。誰もが、どうしようもない状況につまづきながら、悩み苦しみながら成長していきます。

とはいうものの、人によって、辛さや苦しさは異なります。何の苦労もせずにお金を手に入れたという、最強に運の良い人もいることでしょう。それならば、そういう人生の方がいい、と思うかもしれません。しかし、そうとも言い切れないのです。

苦労した人は、他人の苦労がわかるようになります。逆に言えば、つらい経験をしたことのない人は、他人の痛みがわかりません。ですから、なんの苦労もせずに名を馳せた人は、今はいいかもしれませんが、将来的に苦労した時に、乗り越える力を持たないかもしれないのです。ところが、苦労を経験したことのある人なら、その時の乗り越え方も知っているはずです。「若い時の苦労はかってでもしろ」というのは、そういう意味も含まれているのでしょう。

人の痛みがわかる人は、他者から信頼してもらえるようになります。信頼を得た人はもっとも強いのです。人は一人では生きていけません。目標や夢を達成するためには、他者の協力がもっとも重要です。ですから、人の痛みが分かる人、すなわち、苦しみや痛みを経験したことがある人は、それだけで“有利”なのです。