たとえ望まずとも、あなたは絶対に誰かの役に立っている

自信を失う時。暗い気持ちになってしまう時。そんな時、あなたは、こう思っていませんか?「自分はなんの役にも立たないつまらない人間だ」「自分なんかではどんな良い結果も残せない」「自分なんか誰にも必要とされない」これらの「自分なんか」という、自己否定する気持ちは、心の健康にとって相当な敵です。

「自分なんか」と、自分を否定して、自分をつまらない人間だと思うことで、もし、本当はあなたは素晴らしい人間だったとしても、だんだんと、つまらない人間になってしまう可能性があるのです。言葉の力、思い込みの力は大変なものですから、あなたの現実まで変えてしまうことがあるのです。

ですから、「自分なんか」という、思い込みの否定をできるならば止めたいですよね。そうすれば、環境も変わるかもしれません。あなたは自然と元気になることができるのです。自己否定を止めるには、見方を少しだけ広くする必要があります。

たとえば、あなたがコンビニでお弁当を買うとします。それだけのことで、自信を持つ人間なんて珍しいですよね。ふつうの消費行動です。しかし、少し見方を変えれば、あなたは、コンビニのお弁当を買うだけで、誰かの役に立っていることになるのです。いったいどういうことでしょうか。

コンビニのお弁当を作るのにも非常に多くの時間と人手がかかっています。「どんな商品にするか」と考える人達。お弁当の具材を揃える人達。工場で作る人達。店舗に運ぶ人達。そのお弁当をコンビニで売る人達。これらすべての人達は、お弁当を買ってくれるあなたが居なければ、その膨大な仕事と時間は無になってしまうのです。あなたがお金を払う。それがその人達の収入となる。これは、考えてみれば、すごいことなのです。だって、私たちは、顔の知らない、遠くの人達と、コンビニ弁当だけで繋がることができるのですから。

単なる消費行動だけでも、これだけの人間が関係しているのですから、あなたの仕事や生活の中では、いかに多くの人と関係しているのか、想像もつきません。たとえば、仕事の会議であなたが何気なく言った一言に感心してずっと覚えている人がいて、その人がまた別の人にその言葉を言ったとする。そしてまた次の人に・・・というふうな、ただ一言で影響を受け合う場合もあるでしょう。その時、あなたは知らずに、知らない人の役に立っています。そういうことは、本人の気がつかないところで実にたくさんあるものなのです。

あなたがたとえ望まなかったとしても、生きているということで、あなたは必ず誰かの役に立っているのです。