あなたの大事な人とぶつかること・ケンカすることを恐れない

人が辛い気持ちになること、自分に自信がなくなることは、多くの場合、他人との関係の中で起こります。知らない人にイヤなことをされたり、働いている時に、お客さんに怒られたりするだけで、大変に落ち込んでしまうのが人間ですよね。あまり知らない人でもそうなのに、自分の大切な人と関係が悪くなってしまったら?

たとえば、あなたの大切な恋人の行動で、あなたが大変に傷つけられたとします。約束を破られた、とか、裏切られてしまった、とか、恋人との関係で、つらい気持ちになることは、多くの人が経験したことのあることでしょう。

そんな時、真面目で心の優しいあなたは、「自分が悪いのかもしれない」と思ってしまうかもしれません。「あの人が自分の思い通りにならないのは、自分に魅力がないからかもしれない」「自分があの人を先に傷つけたから、お返しをされているのかもしれない」とか、まず相手を怒るより先に、もしくは、相手に怒った末に、自分を責めてしまうのです。

自分を責めることからは、何も生まれません。一見、謙虚なことに思えるかもしれませんが、それは本当の謙虚とは言えません。本当に謙虚というのは、相手と自分の関係を良い方向にするために、原因を冷静に探ることです。自分を否定して、自分を責めているだけでは、謙虚とはいえず、問題を解決する力とはならないのです。

自分を責めそうになったら、相手を信頼してみましょう。相手を信頼するということは、この場合、「ケンカすることを恐れない」ということです。ケンカするのは悪いことだと思っていませんか。確かに、ケンカするのはあまりいい気持ちにはなれません。しかし、「ケンカするほど仲が良い」とか、「雨降って地固まる」とかいう言葉もあります。おもいっきり感情をぶつけることで、気持ちが整理されて、問題が解決することもあるのです。

大切な人ほど、あなたの本音をおもいっきりぶつけてみましょう。その人が本当に大切な人であれば、そんなことで関係が壊れたりはしません。むしろ、お互いのことをもっとよく知るよいきっかけになることでしょう。思い切って自分のからを破って、つらいことや怒りを発散すれば、ただそれだけで、ストレスが面白いように消えてしまうかもしれません。